「TOCのコンサルティングを受けたい」と気になってはいませんか。
しかし、コンサルティングを受けたいけれどどのような成果を期待できるのかわからず、躊躇している方もいるでしょう。
そこで、本記事では、当社ビーイングコンサルティングがおこなったTOCのコンサルティングの成功事例を3つ紹介します。
また、コンサルティングを受けるメリットも紹介するため、TOCコンサルティングの利用を検討している方は参考にしてください。
TOCとは
TOCとは、制約を特定して制約に集中して改善することで、全体の業績向上を目指すマネジメント手法です。
現在から将来にわたって、企業が繁栄し続けることを目的としています。
従来の経営手法は、個別のプロセスを最適化することで、全体のパフォーマンス向上を目指すものです。
しかし、全体のパフォーマンスに影響を与えている制約条件を改善しない限り、全体のパフォーマンスが最適化されないという問題点がありました。
それに対し、TOCは制約と非制約を区別して制約条件を改善することで、全体のパフォーマンスを最適化することが可能です。
なお、TOCで制約条件を改善する流れは以下の通りです。
- 制約を見つける
- 制約を最大活用する方針を決める
- 制約以外のすべてをステップ2の決定に従属させる
- 制約を強化する
- 制約が解消したら惰性に気を付けてステップ①に戻る
TOCとトヨタ生産方式の違い
TOCと混同されやすいものに、トヨタ生産方式というマネジメント手法があります。
トヨタ生産方式とは、無駄を徹底的に排除して生産を合理化する生産方式で、トヨタ自動車が提唱しました。
TOCはトヨタ生産方式を発展させたものであるため、無駄や制約条件に集中する点で共通しています。
しかし、トヨタ生産方式では市場が制約になった場合を想定しており、TOCでは市場以外も制約になる場合を想定している点で異なります。
ビーイングコンサルティングがおこなったTOCコンサルティングの事例3つ
株式会社ビーイングコンサルティングは、2005年頃より工程管理やプロジェクトマネジメントのサービスを提供しているコンサルティング会社です。
これまでITや医療・造船・電子機器製造などあらゆる分野のプロジェクト改善をおこなってきました。
この章では、ビーイングコンサルティングがこれまでおこなってきたTOCコンサルティングの事例を3つ紹介します。
シャープ株式会社
シャープ株式会社は、電気通信機器や電気機器および電子応用機器などの製造・販売をおこなっている会社です。
2012年以降、出口の見えない企業変革に頭を抱えており、さまざまな改革策を実行するも売上高や利益は減少していました。
それに伴い、将来に向けた活動の継続に社員は不安を覚えたことで、弊社のコンサルティングの元、TOCを導入することとなりました。
その結果、2016年1月よりマネジメント変革を始めて、2017年にはソフトウェア部門で開発リードタイムを大幅に削減できました。
また、お客様指摘件数を20%削減できたうえに、バグ収束タイミングを25%も前倒しできたのです。
マツダ株式会社
マツダ株式会社は、自動車や自動車の部品の製造・販売をおこなっている会社です。
2007年に企業変革や意識変革を実施するも定着せずに低迷状態が続いたことで、弊社のコンサルティングの元、TOCを導入することとなりました。
その結果、パワートレイン開発本部長の支援のもとで草の根活動などをおこなったことで、開発期間を50%短縮することに成功したのです。
また、パイロットプロジェクトでこれまで経験しなかった成功体験を積み重ねた結果、チームワークの最大化を実現しました。
東芝デジタルソリューションズ株式会社
東芝デジタルソリューションズ株式会社は、東芝のIoTやAI・ICTソリューション事業を担っている会社です。
2015年に東芝の経営指標が変更されたことをきっかけに、従来手法の限界に直面しました。
従来の手法では大きな成果を期待できないことから、弊社のコンサルティングの元、TOCを導入することとなったのです。
その結果、POCにおけるリードタイムを40%短縮に成功し、全体導入における棚卸資産を68%削減できました。
さらには、製品リードタイムを41%短縮することに成功しました。
コンサルティングを受けるメリット
この章では、コンサルティングを受けるメリットを説明します。
コンサルティングを受けるメリットは、主に以下の2つです。
- 専門知識を持つ人材を育成できる
- 現状を整理できる
これより順番に説明していきます。
専門知識を持つ人材を育成できる
コンサルティングを受ければ、社内でTOCなど専門知識を持つ人材を育成できます。
TOCに関わらず、専門性の高い人材を育成することは容易ではありません。
独学で知識を身につける場合、間違って理解してしまったり、理解までに膨大な時間を要したりします。
独学は費用を抑えられるため魅力的な学習方法であるものの、短期間で着実に人材を育成したい企業には向いていません。
しかし、コンサルティングを活用すれば豊富な知識を持つ講師から教えてもらえるため、情報を正しく理解できます。
わからない部分を質問できるため、理解できていない部分を放置することでモチベーションが下がるなんてことも防げるのです。
さらには、専門知識を持つ人材を育成できれば、コンサルティングを受けた後も組織に仕組みを構築できます。
そのため、TOCの導入を検討している場合はコンサルティングの活用がおすすめです。
現状を整理できる
コンサルティングを受ければ、現状を正しく把握できる点がメリットです。
社員だけで現状を把握したつもりでも、第三者の視点から見ると、新たな情報が入手できる場合があります。
コンサルティングをおこなう専門家は豊富な知識や経験を持っており、自社の社員では思いつかない観点から現状を確認することが可能です。
そのため、コンサルティングを受ければ専門家という第三者の視点で提案を受けられて、自社の強みや弱み・課題を正しく把握できます。
まとめ:コンサルティングを活用してTOCの導入を成功させよう!
本記事では、TOCコンサルティングの事例やコンサルティングのメリットを紹介しました。
コンサルティングを受ける主なメリットは、以下の通りです。
- 専門知識を持つ人材を育成できる
- 現状を整理できる
TOCについて独学できるものの、現状をうまく把握できなかったり、人材育成に時間がかかったりします。
社員にかかる負担を減らしながら、大きな成果を期待したいのであれば、ぜひコンサルティングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、TOCのさらに詳しい内容を、以下資料にて公開しております。
こちらも併せてご覧いただくことで、よりTOCの重要性を知ることができますので、是非ご活用ください。