「CCPMを効率的におこなえるプロジェクト管理ツールってどういうもの?」と気になってはいませんか。

プロジェクトの進捗を可視化することで、さまざまなメリットがあるプロジェクト管理ツール。

導入したいものの、どのようなものか理解しておらず、導入を躊躇している方もいるでしょう。

そこで、本記事ではCCPMの活用できるプロジェクト管理ツールについて解説します。

また、おすすめのプロジェクト管理ツールを3つ紹介するため、CCPMの導入を検討している方は参考にしてください。

CCPMとは

CCPMとは、制約条件に集中して改善することで全体のパフォーマンスを改善するTOCというマネジメント手法をベースとした、プロジェクト管理手法です。

Critical Chain Project Management(クリティカルチェーンマネジメント)の頭文字を取って、CCPMと呼ばれています。

プロジェクトの納期の遅延をなくすことを目的としており、各タスクの見積もり期間のバッファを削除してプロジェクトの最後にまとめて挿入するといったものです。

バッファとは、余裕を意味する言葉で、備え(セイフティー)とも呼びます。

各タスクで遅れが発生したとしても、プロジェクトの最後に挿入したバッファが吸収するため、各タスクの遅れはプロジェクトの遅れに直結しません。

さらには、プロジェクト全体に影響を与えるタスクを特定できるため、優先して着手すべきタスクがどれか判断できます。

CCPMでプロジェクト管理ツールを活用するメリット

プロジェクト管理ツールとは、タスクの工程管理をおこなう機能が搭載されているツールです。

CCPMでプロジェクト管理ツールを活用すれば、傾向グラフと呼ばれる図でバッファの消費率やプロジェクトの進捗率を一目で判断できます。

バッファの消費率を色で確認できるため、プロジェクト全体がどの程度遅れる可能性があるのか簡単にわかるといったものです。

傾向グラフが遅れる危険を表す赤色のエリアに達すれば、バッファを回復する策を取らなければなりません。

また、傾向グラフの色だけではなく、傾きからも進捗状況を把握できます。

縦軸はバッファの消費率・横軸はプロジェクトの進捗率を表しており、傾きが急であれば「バッファを消費しているにも関わらず、あまりプロジェクトが進んでいない」という状態です。

プロジェクト管理ツールの選び方

この章では、プロジェクト管理ツールの選び方を解説します。

選び方は、以下の通りです。

  • 機能から選ぶ
  • 導入形態から選ぶ
  • 操作性から選ぶ

これより順番に説明していきます。

機能から選ぶ

プロジェクト管理ツールと一口に言っても、搭載されている機能はさまざまです。

「機能が多いほど便利そう」だからと機能数で選ぶと、使わない機能が多くなり、反って使いづらい場合があります。

そのため、本当に使う機能のみ搭載されているツールを選ぶことがおすすめです。

なお、プロジェクト管理ツールの基本的な機能には、以下のようなものがあります。

  • タスク管理機能
  • 日報管理機能
  • プロセス管理機能
  • 在庫管理機能
  • 経費管理機能
  • 原価計算機能

導入形態から選ぶ

プロジェクト管理ツールの導入形態には、クラウド型とオンプレミス型の2つがあります。

クラウド型とは、インターネット上の仮想サーバーにシステムを構築する導入形態です。

導入費用を抑えられるメリットがある反面、セキュリティ性が低いというデメリットがあります。

一方、オンプレミス型とは、自社内にサーバーを設置してシステムを構築する導入形態です。

セキュリティ性が高いメリットがある反面、構築費用が高額になるといったデメリットがあります。

操作性から選ぶ

プロジェクト管理ツールは、メンバーにとって使いにくいものでは導入目的を達成できません。

購入担当者が使いやすそうと判断したものであっても、実際にメンバーが使ってみると、使いにくい場合があります。

導入前に操作画面などを確認して、メンバーにとって使いやすいものなのか判断しましょう。

デモやお試しプランが用意されていれば、導入後に使用予定のメンバーに操作性を確認してもらうのもおすすめです。

CCPMに対応したプロジェクト管理ツール3選

この章では、CCPMに対応したプロジェクト管理ツールを3つ紹介します。

紹介するツールは、以下の通りです。

  • BeingManagement3
  • FUJITSU Enterprise Application CONCERTOクラウドサービス
  • Lychee 

これより順番に特徴を紹介していきます。

BeingManagement3

公式ホームページでBeingManagement3の詳細を確認する

BeingManagement3は、株式会社ビーイングが提供しているプロジェクト管理ツールです。

全てのプロジェクトの開始日や納期・リソースの状況などを直感的に把握できる点が特徴です。

「実行中」や「納期検討中」など現在のステータスを一画面で確認できるため、プロジェクト進捗を報告する会議や報告書作成の手間や時間を削減できます。

また、タスクの洗い出し機能が搭載されている点も魅力です。

付箋紙のようなネットワーク図やガントチャートを利用して、タスクを洗い出せるため、タスク間の依存関係を設定できます。

その他にも、パイプラインマネジメントやフルキット・バッファマネジメントに関する作業を管理できたり、アジャイルCCPMにも対応しているといった多くの魅力があります。

なお、導入形態はクラウド型とオンプレミス型のどちらでも選択可能です。

FUJITSU Enterprise Application CONCERTOクラウドサービス

公式ホームページでFUJITSU Enterprise Application CONCERTOクラウドサービスの詳細を確認する

FUJITSU Enterprise Application CONCERTOクラウドサービスは、Realization社が開発したツールを株式会社富士通システムズ・ウエストがクラウド型で提供しているものです。

クラウドサービスであるため、導入コストを低く抑えられます。

信頼性の高いIDCセンターからサービスを提供しており、データを安全に守ることが可能です。

また、プロジェクトの計画立案やフルキット・実行監視などプロジェクト開始から終了までに必要な機能がすべてそろっています。

Lychee Redmine

公式ホームページでLychee Redmineの詳細を見る

Lychee Redmineは、株式会社アジャイルウェアが提供しているプロジェクト管理ツールです。

プロジェクトの開始日を指定すると、負荷状況とプロジェクトの工数をもとに自動でスケジューリングしてくれる点が特徴です。

また、プロジェクトの進捗を表すガントチャートのバーは、ドラッグ&ドロップ操作で簡単に作成できます。

作成したバーは、スライドするだけで負荷の無いスケジュールに簡単に挑戦できる点も魅力です。

なお、30日間の無料体験が用意されています。

まとめ:プロジェクト管理ツールを活用してCCPM導入を成功させよう

本記事では、CCPMでプロジェクト管理ツールを活用するメリットを説明しました。

プロジェクト管理ツールを活用すれば、傾向グラフの色や傾きからプロジェクトの進捗率などを判断できます。

また、プロジェクト管理ツールの選び方についても紹介しました。

紹介しました選び方は、以下の通りです。

  • 機能から選ぶ
  • 導入形態から選ぶ
  • 操作性から選ぶ

本記事では3つのツールを紹介しましたが、機能性や使いやすさで選ぶなら、BeingManagement3がおすすめです。

クラウド型とオンプレミス型のどちらでも導入できるため、自社に合った導入形態をお選びいただけます。

ぜひ本記事で紹介した選び方やツールを参考にして、CCPMの導入を成功させてください。

ちなみに、当社ビーイングコンサルティングではTOCやCCPMを使用した組織運営のコンサルティングを実施しています。

以下の資料でTOCやCCPMについてさらに詳しく説明しているため、さらに知りたい方は併せてご覧ください。

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