プロジェクトマネジメントを学ぶことで、今まで改善しきれなかった問題に対し、解決の糸口を見つけることができます。
しかし、「プロジェクトマネジメントについて学びたいが、機会がなかなか見つからない」と、お悩みのマネジメント層も多いでしょう。
今回の記事では、プロジェクトマネジメントについての解説と、プロジェクトマネジメントが学べるイベントについて紹介していきます。
プロジェクトマネジメントを経験豊富なコンサルタントから学習することで、より実践的なスキルを身に付けられるでしょう。
ご自身の成長に、ぜひ活かしてください。
組織の成功に欠かせないプロジェクトマネジメントとは?
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの成功に向けて進行を管理、またはコントロールすることです。
プロジェクトの成功は、「QCD」の達成が条件とされます。
QCDとは、以下の3つの要素です。
- Quality:品質
- Cost:コスト
- Delivery:納期
つまり、プロジェクトでは、可能な限り高品質で、可能な限り低コスト、さらに可能な限り早い納期での完了が求められます。
無計画なプロジェクトの進行では、上記の要素を満たすことは不可能です。
そこで、プロジェクトを管理することで、品質・コスト、納期をコントロール。
プロジェクトマネジメントはプロジェクトの成功において必要不可欠であり、多角的な視点から管理する必要があります。
知っておきたいプロジェクトマネジメントの種類
プロジェクトマネジメントの種類は多数あります。
その中でも、知っておきたいプロジェクトマネジメントの管理方法について、今回は4つ紹介。
まずは、弊社が推奨するCCPMから見ていきましょう。
CCPM
「TOC(制約条件の理論)」に基づいた、プロジェクトの管理方法がCCPMです。
CCPMでは主に「バッファマネジメント」「フルキット」「パイプラインマネジメント」という3つの手法を活用し、プロジェクトを管理。
従来のプロジェクトマネジメントとは異なる視点で管理をおこない、導入により遅延度の可視化や、プロジェクトの戦略的な投下が可能です。
また、タスクの優先順位も整理ができ、プロジェクト全体の進捗状況を明確に把握できるようになります。
CCPMについては、「プロジェクト管理」の記事もぜひご覧ください。
PMBOK
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)の第7版は、以下の3つの概念によって構成されています。
- 価値提供システム
- 12の原則
- 8のパフォーマンスドメイン
「価値提供システム」とは、プロジェクトを実行しながら考え、柔軟に価値のある成果物をつくっていく考え方です。
「12の原則」では、「請け負ったことを責任持っておこなう」「お互いを尊重し協力し合うチーム」など、プロジェクト実行にあたっての原則が記載されています。
「8のパフォーマンスドメイン」ではプロジェクトを効率的に進行するための、8つのポイントを記載。
世界でも広く活用されている管理手法です。
WBS
WBS(Work Breakdown Structure)とは、作業を分割し構造化する手法を言います。
最初にプロジェクト全体の作業を、タスクとして挙げていきます。
そして、徐々にタスクを分解し、小さなタスクの集合体を構成。
遂行の順序を加え、ツリー構成をおこないます。
大きいタスクから小さいタスクにブレイクダウンしていく工程が、多くの人にとってなじみやすいプロジェクト管理方法です。
PERT図
PERT図(Program Evaluation and Review Technique)とは、業務の流れをネットワーク図におこす手法です。
工程をボックスで表記し、各工程を矢印で結び流れを作成。
工程ボックスには所要時間・納期などの情報も付ける場合もあります。
プロジェクト進行における必要工程や、必要日数を確認できる管理手法がPERT図です。
プロジェクトマネジメントが学べるイベント事例
プロジェクトマネジメントでは、高度なスキルが求められます。
知識や経験ももちろん必要ですが、プロジェクトマネジメントについて学習機会を得ることで、プロジェクトマネジメントのスキルアップが可能です。
株式会社ビーイングコンサルティングでは、日本でも多くの成功事例を出している経営手法TOCと、プロジェクト管理手法CCPMについての学習機会を提供しています。
今回は、セミナーと研修プログラムの2つについて解説。
ご自身の学習に役立ててください。
セミナー
株式会社ビーイングコンサルティングでは、定期的にTOC/CCPMに関するセミナーを開催。
ノウハウの取得や事例紹介、体験型セミナーなど、様々なタイプのセミナーを提供しています。
常に「セミナー情報」にて、新着セミナーを公開。
今回は弊社が開催しているセミナーの中からいくつか紹介します。
【CCPMで見直すプロジェクトマネジメントセミナー】
CCPMの考え方に基づき、プロジェクトマネジメントで多発する問題解決するプロセスについて解説したセミナーです。
「タイムマネジメントがうまく進行しない」「リアルタイムでの進捗状況の把握が困難」など、プロジェクトマネジメントでの問題を解決する方法が見つかります。
従来のプロジェクトマネジメントとCCPMの違いについて知り、視点を変えたアプローチについて学べます。
過去に開催した際には、Q&Aの時間も設け、希望の方には1対1でのブレークアウトセッションもおこないました。
【TOC/CCPM導入による生産性向上最新事例セミナー】
TOC/CCPMの導入により、生産性を大幅に向上された事例を紹介。
現場の生の声を、株式会社ビーイングコンサルティングのチーフコンサルタントよりお伝えするセミナーです。
最新事例の改善のプロセスを知ることで、ご自身が抱えるプロジェクトマネジメントにおける、問題解決のヒントを得られます。
過去に開催した際には、生産性向上最新事例セミナーにおいても、Q&Aの時間を設け、疑問点をその場で解決できる機会を提供しました。
以上のセミナーはオンラインでも開催し、オンデマンドでの配信もおこなっております。
※配信期間については各自記載。
対面での参加が難しい方でも、参加ができるセミナーです。
研修プログラム
株式会社ビーイングコンサルティングでは、CCPMの教育や育成を目的とした、研修プログラムも提供。
コースは、以下の2つです。(2022年2月時点)
- BeingManagement3エキスパート育成プログラム
- CCPMベーシックコース
「BeingManagement3エキスパート育成プログラム」では、CCPMについてとBeingManagement3というCCPMのソフトウェアの活用法について学べます。
実践的な学びを得られるプログラムであり、納期遵守率の向上やリードタイム短縮、余剰キャパシティの有効活用法について取得が可能です。
「CCPMベーシックコース」では、CCPMの基礎知識から実践するまでの知識を学ぶことができます。
基礎動画での学習や、対面のみではなくオンラインでの受講も提供しているため、ご自身に合わせた柔軟なスケジューリングが可能。
また、個人でのお申し込みも、法人としてもお申し込みも両方可能です。
研修プログラムの最新情報については、「研修プログラム」からご確認ください。
プロジェクトマネジメント手法CCPMの成功事例
続いて株式会社ビーイングコンサルティングのコンサルティング提供によりTOC/CCPMを導入し、成果を出したクライアント様の事例を紹介。
目標を上回って改善したケースも多く、CCPM導入の効果を実証した事例です。
シャープ株式会社様
シャープ株式会社様は、CCPM導入により半年間でなん、30%の開発リードタイムを短縮しました。
CCPMの導入前は次機種の検討時間が不足しており、余剰キャパシティの捻出が必要だったそうです。
そこで、スマートフォン開発プロジェクトにCCPMによるマネジメントを適用し、改革をスタート。
結果的に30%の開発リードタイム短縮に成功し、企業成長に欠かせない先行検討や技術開発に余力をあてることができるようになりました。
その他にも、マネジメント層と現場の意識共通を実現し、誤差をなくすなど、社員同士のつながりや意識の強化も実現できたそうです。
マツダ株式会社様
マツダ株式会社様はCCPM導入により、開発期間の50%短縮を達成しました。
CCPM導入を決めたきっかけは、企業変革の取り組むも組織の活性化や定着につながらず、組織の低迷に苦しんでいたからだそうです。
CCPM導入の導入したことで、プロジェクトの進行中に遅延度で危険な状況がわかれば、すぐ対策が実行できるように。
そして、日々対策を実行し困難を乗り越え、小さな成功体験が積み重なることで、結果的に大きな成功につなげることができました。
アルパイン情報システム株式会社様
アルパイン情報システム株式会社様はCCPM導入により、納期遵守率を29%から88%に改善しました。
CCPM導入前は、慢性的な人手不足や問題解決に時間がかかるという課題にぶつかっていたそうです。
そこで、限られたリソースで最大限のパフォーマンスを出すために、CCPMを導入。
CCPMを活用したマネジメントにより、課題エスカレーションの仕組みができ、問題に対して適宜アクションが起こせるようになりました。
完了率と納期遵守率は大幅に改善し、全業務に対する渋滞を回避することができるようになったそうです。
まとめ:イベントを活用してプロジェクトマネジメントを学ぼう
株式会社ビーイングコンサルティングでは、コンサルティング以外にもセミナーや研修プログラムなど、プロジェクトマネジメントについて学べる機会を多数提供しています。
プロジェクトマネジメントが変わることで、組織のイノベーションが可能です。
TOC/CCPMについてより知りたい方は、下記の資料をダウンロードしてください。