「CCPMはエクセルでできるの?」と気になってはいませんか。
制約条件に集中して改善することで、全体のパフォーマンスを改善するTOC。
そのようなTOCをベースとした管理手法のCCPM。
エクセルで実施してみたいものの、CCPMに向いているのか気になっている方も多いでしょう。
そこで本記事では、CCPMのガントチャートをエクセルで作成できるのかどうかを説明。
また、エクセル以外でおすすめの管理ツールも紹介するため、CCPMの導入を検討している方は参考にしてください。
CCPMをエクセルでおこなうメリット
この章では、CCPMをエクセルでおこなうメリットを説明します。
紹介するメリットは、以下の通りです。
- 簡単に操作できる
- コストがあまりかからない
これより順番に説明していきます。
簡単に操作できる
CCPMをエクセルでおこなう方法には、簡単に操作できるというメリットがあります。
エクセルを導入している会社は多く、新たに難しい操作方法を覚える必要がないからです。
CCPMを操作が難しいソフトでおこなう場合、担当者がソフトを使いこなせずに、CCPMの効果をあまり得られない可能性があります。
しかし、エクセルであれば操作方法を多くの人が理解しているうえに、自由にカスタマイズできるといった魅力もあるのです。
コストがあまりかからない
CCPMをエクセルでおこなう場合、導入コストがあまりかかりません。
エクセルを導入している企業が多く、追加でソフトなどを購入する必要がないからです。
プロジェクトマネジメントのソフトなどを導入する場合、導入費用や月額費用が発生します。
効果が得られないにも関わらず出費だけが発生することもあるのです。
しかし、エクセルを活用する場合、エクセルを導入している企業では新たに費用はかかりません。
たとえ効果がなかなか出なくても、出費だけがかさむという事態を防げるのです。
エクセルはCCPMに向いていない理由
これまでCCPMをエクセルでおこなうメリットを説明しました。
しかし、CCPMを本格的におこなうのであれば、エクセルは向いていません。
この章ではエクセルがCCPMに向いていない理由4つを説明します。
紹介する理由は、次の通りです。
- 複数プロジェクトに向いていない
- フォーマットが変更されやすい
- タスクの依存関係を表現しにくい
- データが破損する可能性がある
これより順番に説明していきます。
複数プロジェクトに向いていない
CCPMをエクセルでおこなう方法には、複数プロジェクトには向いていないというデメリットがあります。
複数のファイルを同時に開いて管理する必要があるからです。
エクセルで複数プロジェクトを管理する場合、プロジェクト一つにつき一つのエクセルファイルを使用します。
そのため、同時にいくつものファイルを開いたり、置き場所がわからなくなったりする可能性があるのです。
フォーマットが変更されやすい
エクセルでCCPMをおこなう場合、誰でも簡単にファイルを編集できるため、フォーマットが編集されやすいといったデメリットがあります。
誰でもファイルを編集できるうえに、誰が編集したのか把握しづらいため、気づかぬうちにフォーマットが変更されている場合があるのです。
フォーマットが変更されたことにより、集計ができないなどのトラブルが発生する可能性があります。
タスクの依存関係を表現しにくい
エクセルの図形機能を活用して、タスク間の依存関係を矢印で表現すること自体は可能です。
しかし、1本ずつ手動で入力しなければならず、タスクが多い大規模なプロジェクトには向いていません。表現できたとしても、依存関係を可視化するための図形が反って見えにくいなんてこともあります。
また、タスクの依存関係を矢印で表現した後にタスクの追加や削除をおこなうとなると、矢印の位置や向きなどを一つずつ修正しなければならず、非効率な管理手法と言えるでしょう。
データが破損する可能性がある
セル同士の参照などファイルのセルを複雑に設定している場合、誤操作で表示データをおかしくする可能性があります。
また、作成したガントチャートを頻繁に更新すると、途中でデータが破損してしまう場合もあるのです。
できるだけ更新の回数を抑えてデータの破損を防ぐという解決策もありますが、ファイルの破損を恐れてあまり更新できないエクセルは、管理ツールに向いているとは言えません。
CCPMにはプロジェクト管理ツールの導入がおすすめ
プロジェクト管理ツールとは、タスクの工程管理を効率的におこなう機能が搭載されているツールです。
傾向グラフと呼ばれる図のグラフの傾きや色で、バッファの消費率やプロジェクトの進捗率を簡単に把握できます。
また、各プロジェクトの状況を一画面で確認できるため、複数プロジェクトの管理にも使用することが可能です。
さまざまな企業からプロジェクト管理ツールが提供されているため、自社に合ったものを選びましょう。
プロジェクト管理ツールの選び方は、以下の通りです。
【プロジェクト管理ツールの選び方】
- 機能から選ぶ
- 導入形態から選ぶ
- 操作性から選ぶ
ちなみに、以下の記事でプロジェクト管理ツールの選び方をくわしく解説しています。
プロジェクト管理ツールが気になる方は、ぜひ併せてご覧ください。
CCPMに活用できるプロジェクト管理ツールとは?メリットも紹介
CCPMにおすすめのプロジェクト管理ツール
公式ホームページでBeingManagement3の詳細を確認する
CCPMにおすすめのプロジェクト管理ツールとして、BeingManagement3をご紹介します。
BeingManagement3は、当社ビーイングコンサルティングが提供しているプロジェクト管理ツールです。
クラウド型とオンプレミス型から導入形態を選べます。
なんと言っても、全てのプロジェクトの開始日やリソース状況などを直感的に把握できる画面が魅力です。
プロジェクトごとに画面を切り替えることなく、「実行中」や「納期検討中」といったステータスを確認できます。
また、タスクを洗い出す機能が搭載されている点も嬉しいポイントです。
付箋紙のようなネットワーク図などでタスクを洗い出せるため、簡単にタスクの依存関係を設定できます。
まとめ:CCPMにはエクセルよりプロジェクト管理ツールがおすすめ
本記事では、エクセルでCCPMを実施できるかどうかについて説明しました。
エクセルでガントチャートの作成は可能であるものの、以下のような問題から管理ツールには向いていません。
- 複数プロジェクトに向いていない
- フォーマットが変更されやすい
- タスクの依存関係を表現しにくい
- データが破損する可能性がある
また、エクセルよりもCCPMに向いているツールとして、プロジェクト管理ツールを紹介しました。
本記事で紹介したおすすめのツールも参考にして、CCPMの導入を成功させてください。
ちなみに、以下資料でCCPMのさらに詳しい内容を公開しているため、CCPMの導入を検討している方はぜひ併せてご覧ください。