武道やスポーツの世界には、「後の先(ごのせん)」という究極奥義があります。

ひとことでいうと「後手必勝」の大ワザです。

もちろん、ただ後から動けばいいというような単純なものではありません。相手に動きを読ませないくらい十分遅く、相手の攻撃を受けてしまわないくらい十分早いタイミングで、渾身の一撃をくりだす必要があります。

実は、この「後の先(ごのせん)」こそ、CCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)で会得できる、プロジェクト管理の究極奥義です。

プロジェクト型企業の多くがめざすのは、まだ市場に存在しない、すばらしい商品やサービスを、どこよりも早く提供すること。しかし、現在のビジネス環境では、多くの場合、はじめは、市場に何が存在しないかさえわかりません。そして、市場や競合が動いてから、ようやく、存在しなかったのはコレか!と誰もが知るところとなり、そこから時間との戦いがはじまります。

つまり、プロジェクト管理における「後の先(ごのせん)」とは、市場や競合が動くのをじっと待ち、仮に競合より後に気付いて動いても、最終的にどこよりも早く、すばらしい商品やサービスを提供できる組織力です。

「究 極 奥 義」というと、限られた人だけがやれる特別なものに思えるかもしれません。

もちろん極めるには、いわゆる「心技体」すべてが求められるわけですが、それを短期間で、大きなリスクも負わず、組織的に身につけること、確実に行っていくことを可能するプロジェクト管理手法がCCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)です。

時代はビッグデータ、これから先読みの精度はあがるだろうし、そもそもうちは市場をつくりだす能力が高いから、こういうワザは必要ないな、などと感じられた方もいるでしょう。
でも、こう考えてみてください。そのような能力に加えて、さらに、商品やサービス実現までのスピードが圧倒的に早くなったとしたら…30%、50%短縮できたら…

今回は、具体的な手法、スキルやノウハウについては割愛させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。究極奥義「後の先(ごのせん)」としてのCCPM、可能性を感じていただけましたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

なお弊社では、免許皆伝のエキスパートが講師をつとめるセミナーも開催していますので、さっそく、究極奥義「後の先(ごのせん)」の会得にむけた第一歩を踏み出そうとお考えのみなさま、ぜひ、お問い合わせください。

以上

株式会社ビーイング
取締役 開発部長
宇治川 浩一

 

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