プロジェクトマネジメントを業務として行っている方は資格を取得することでさまざまなメリットがあります。
しかし、プロジェクトマネジメント資格には、さまざまな種類があるためどれを選べばよいか悩む方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、プロジェクトマネジメントにおすすめな3つの資格について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
プロジェクトマネジメント資格を取得するメリット
プロジェクトマネジメント資格は、プロジェクトマネジメントを業務として行う方が取得することで多くのメリットを得られます。
そこでここでは、プロジェクトマネジメント資格を取得するメリットを解説していきます。
プロジェクトマネジメント資格を取得するメリットは以下の通りです。
- 知識やスキルがあることを証明できる
- キャリアアップにつながる
- 別の資格試験で免除を受けられる
知識やスキルがあることを証明できる
プロジェクトマネジメント資格を取得する1つ目のメリットは、知識やスキルを証明できることです。
プロジェクトマネジメントを業務として行う方は、取引先や社内メンバーにプロジェクトマネジメントの知識やスキルがあることを証明する必要があります。
プロジェクトマネジメントの知識やスキルは、過去の経験や実績を伝えることはできても、現在同じように成果が出せることを証明することは難しいです。
証明できなければ業務を任される可能性が下がってしまい、プロジェクトマネージャーとしてキャリアを進めることが困難になってしまいます。
プロジェクトマネジメント資格の取得は取引先や社内メンバーに、プロジェクトマネジメントの知識やスキルを証明できるようになり、安心して業務を依頼してもらえるようになるので、とても重要です。
また、プロジェクトマネジメント資格の合格率は基本的に低く、難関なものが多くなっています。
プロジェクトマネジメント資格を取得していると学習能力の高さも証明できて、多岐にわたって役に立つ点が魅力です。
キャリアアップにつながる
プロジェクトマネジメント資格を取得する2つ目のメリットは、キャリアアップにつながることです。
プロジェクトマネジメント資格にかかわらず、資格を取得していることにより年収や待遇が変わることが多い企業がほとんどです。
特に、プロジェクトマネジメントの業務を行う企業にとってプロジェクトマネジメント資格を所持している社員はとても重要であり、プロジェクトマネジメント資格は難関なものが多いので、取得するためには多くの学習時間を費やす必要があります。
そのため、プロジェクトマネジメント資格を取得することで年収や待遇が良くなる可能性が高くなり、キャリアアップにつながります。
また、企業に勤めていて年収や待遇に不満がある場合には転職等を考える方も多いですが、プロジェクトマネジメント資格を取得していると、転職の際にも役に立ちます。
転職の際にプロジェクトマネジメント資格を取得していることを伝えることで、現在勤めている企業以上の年収や待遇を受けられるようになる可能性が高まります。
このようなことから、プロジェクトマネジメント業務を行う方にとって、プロジェクトマネジメント資格を取得することはとてもおすすめです。
別の資格試験で免除を受けられる
プロジェクトマネジメント資格を取得する3つ目のメリットは、別の資格試験で免除を受けられることです。
プロジェクトマネジメント業務にかかわる資格は多く存在しますが、その中でも「プロジェクトマネージャー試験(PM)」の資格を取得していることで、別の資格試験で免除を受けられるようになります。
免除を受けられる試験は、「中小企業診断士試験」「弁理士試験」「技術士試験」「ITコーディネーター(ITC)試験」です。
中小企業診断士試験では第一次試験科目の一部を免除でき、弁理士試験では論文式筆記試験選択科目を免除できます。
技術試験では第一次試験の専門科目を免除でき、ITコーディネーター(ITC)試験ではITコーディネーター試験の一部を免除できる専門スキル特別認定試験の受験が可能になります。
プロジェクトマネージャー試験(PM)を取得しておくことで、別の資格試験で免除を受けられるようになるため、「キャリアアップなどを考えて多くの資格を取得したい」方にとてもおすすめです。
プロジェクトマネジメントにおすすめな3つのの資格の種類
プロジェクトマネジメント資格を取得することでさまざまなメリットがあることを先ほど解説しました。
しかし、プロジェクトマネジメント資格にはさまざまな種類があるため、どの資格を取得すれば良いか悩む方も多くいると思います。
ここでは、プロジェクトマネジメントにおすすめな3つの資格を紹介していきます。
紹介する資格の中で自分の業務に合っている資格の取得に挑戦してみてください。
PMP
PMPは「Project Management Professional」の略でPMBOKのガイドに基づき、プロジェクトマネジメントの知識やスキルがあるのかを試す試験になります。
PMBOKは、プロジェクトマネジメントの知識やスキルがまとめられているものであり、1987年にアメリカのPMIという団体が発表したノウハウです。
PMPの試験は、PMIが認定している国際的なプロジェクトマネジメントの資格であり、取得することでプロジェクトマネジメントに関する知識やスキルが一定水準を有していることを証明できます。
PMPは、プロジェクトマネジメントの実務的な内容を重視しているという特徴がある資格になっているため、プロジェクトマネジメントの知識だけではなく実務でも使える能力があることを証明できることもおすすめな点です。
PMP資格を取得することで国内だけではなく国際的なプロジェクトマネジメントを行える人材だと証明できるため、プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップを考えている方は取得しておくことがおすすめです。
また、PMP資格は取得したら終わりではなく、CCR(Continuing Certification Requirements)というプログラムを一定期間ごとに履行することが義務付けられています。
CCRは、継続認定要件と呼ばれ、3年ごとにPDU(Professional Development Units)というポイントを60ポイント以上取得していなければPMP資格は抹消されてしまいます。
このようなことから、PMP資格を取得することで一生涯に渡り、プロジェクトマネジメントにかかわれるため、プロジェクトマネジメント業務を行う方はぜひ挑戦してみてください。
プロジェクトマネージャー試験(PM)
プロジェクトマネージャー試験は「PM」と略されることもある経済産業省が認定を行う国家資格になります。
また、情報処理技術試験のプロジェクトマネジメントを重視した試験でもあるため、日本国内でプロジェクトマネジメント業務にかかわる方に広く認知されている資格でもあります。
プロジェクトマネージャー試験の目的は、高度なIT技術を持つ人材として組織の目標の実現のために必要なシステム開発プロジェクトのマネジメント業務を行える人材を発掘することです。
そのため、プロジェクトマネージャー試験の資格取得をすることにより、企業からプロジェクトマネジメントが行える人材だと判断されるので、キャリアでプラスに働きます。
このようなことから、日本でプロジェクトマネジメント業務を行う方は、プロジェクトマネージャー試験の資格を取得することがとてもおすすめです。
P2M
P2Mは、日本プロジェクトマネジメント協会が認定している民間資格になります。
P2Mの試験には、「PMC」「PMS」「PMR」「PMA」の4種類があり、それぞれに特徴があります。
PMCは、プロジェクトマネジメント・コーディネータのことであり、P2Mの試験で一番最初に受ける試験になります。
P2Mが提示している標準ガイドブックを理解していれば問題なく合格できるレベルです。
続いてPMSは、プロジェクトマネジメント・スペシャリストのことであり、PMCの次の難易度の試験になります。
PMSの特徴としては、プログラムマネジメントについて出題されるため、PMCと比べ、問題の範囲が広いことです。
また、プロジェクトマネジメントについての理解度をより要する試験になります。
PMRは、プログラムマネジャー・レジスタードのことであり、試験を受験するためには3年以上の実務経験とPMS試験の資格取得が必要です。
PMS以上の難易度であり、3つの試験を合格しなければ取得できない資格であるため、プロジェクトマネジメントの知識やスキルが十分でなければなりません。
また、PMRではワークショップや面談試験を行うため、知識のみではなく実践的なスキルが必要不可欠です。
PMAは、日本プロジェクトマネジメント協会の公式サイトに記載されていますが、未実施の試験になります。
そのため、誰も受験をしたことがない試験であり、難易度はPMR以上の可能性が高いです。
このように、P2Mの試験には4種類があり、難易度が異なるため、PMCから受験しレベルアップしていくことが必要になります。
プロジェクトマネジメント資格の取得におすすめの勉強方法
プロジェクトマネジメント資格の取得を考えている方におすすめな勉強方法は以下の通りです。
- 過去問を調べて勉強する
- 本で勉強する
- 講座で勉強する
それぞれ解説していきます。
過去問を調べて勉強する
1つ目の勉強方法は、過去問を調べて勉強することです。
インターネットで自分が取得したいプロジェクトマネジメント資格について検索すると過去問が出てきますので、それを利用して勉強するようにしましょう。
過去問を調べた際にYouTubeなどの動画によって勉強できる場合は、取り組みやすく、映像として記憶できるためおすすめです。
本で勉強する
2つ目の勉強方法は、本で勉強することです。
プロジェクトマネジメント資格に関する本となると小さな本屋においていない場合があるため、大きな本屋に行き、自分の取得したいプロジェクトマネジメント資格の本を購入し勉強しましょう。
この方法は、今までの高等教育のテストの時の勉強方法と似ているため、重要なところにマーカーをつけたりし、自分なりに勉強することがおすすめです。
また、先ほど解説した過去問を調べて勉強する方法と組み合わせることで、本で勉強したことを理解できているか確認し、間違っていた場合に復習できるためおすすめになります。
講座を受ける
3つ目の勉強方法は、講座を受けることです。
有料であることが多いですが、プロジェクトマネジメント資格に関しての講座を開いているオンラインスクールなどがあります。
オンラインスクールなどを利用することで、プロジェクトマネジメントに関しての知見がある方から直々にプロジェクトマネジメントについて教えてもらえるため、理解度を深めたい方におすすめです。
また、有料のオンラインスクールを利用している場合は、お金を支払っているという気持ちを持つことにより、勉強への責任感が強くなるため、プロジェクトマネジメント資格を確実に取得したい方には一番おすすめな方法になります。
プロジェクトマネジメント資格が必要な方・必要でない方
プロジェクトマネジメント資格を取得しているとメリットが多いですが、取得していてもメリットの恩恵をあまり受けられない方もいます。
ここでは、プロジェクトマネジメント資格が必要な方・必要でない方を解説していきます。
必要な方
プロジェクトマネジメント資格が必要な方は、実際に業務でプロジェクトマネジメントを行う方になります。
プロジェクトマネジメントを業務で行う方は、資格を取得することでメリットの恩恵を存分に受けられるため、取得しておいて損はありません。
必要でない方
プロジェクトマネジメント資格が必要でない方は、業務でプロジェクトマネジメントに関することを行わない方です。
常に決まったルーティン作業を行う業務などの「プロジェクト」ではない業務を行っている方は、プロジェクトマネジメント資格を持っていたとしてもメリットを活かすことが難しいです。
しかし、プロジェクトマネージャーではなくてもプロジェクトにかかわる方なら資格を取得しておいて損はありません。
このようなことから、プロジェクトマネジメント資格が必要でない方は、業務内容にプロジェクトマネジメントがかかわらない方ということになります。
まとめ:プロジェクトマネジメント資格を取得することでさまざまなメリットがある
本記事では、プロジェクトマネジメントにおすすめな3つの資格について解説しました。
プロジェクトマネジメントにおすすめな3つの資格は「PMP」「プロジェクトマネージャー試験(PM)」「P2M」です。
また、資格を取得することで「知識やスキルがあることを証明できる」「キャリアアップにつながる」「別の資格試験で免除を受けられる」などのさまざまなメリットがあります。
プロジェクトマネジメントを業務にしている方や興味がある方は挑戦してみてください。
なお、当社ビーイングコンサルティングが推奨する、TOC/CCPMについての詳しい資料は、下記よりダウンロード可能です。