プロジェクトマネジメントの管理手法、CCPMについてご存知でしょうか?

「多数のプロジェクトマネジメント方法があるが、最適な手法がわからない」

「様々な手法を試したが、業績不振から抜けられない」

上記のようなお悩みを抱えたプロジェクトマネージャーの方も、多いかと思います。

弊社が用いるプロジェクトマネジメントの管理手法「CCPM」では、クライアントの開発リードタイムの大幅短縮など、数多くの実績を残しています。

CCPMを用いることで、組織の停滞から抜け出し、さらに長期的な成長へつなげることが可能です。

今回の記事では、CCPMのプロジェクトマネジメントにおけるプロセスについて解説。

業績不振に悩むプロジェクトマネージャーの方はCCPMについて知り、ぜひ導入を検討してください。

プロジェクトマネジメントにはどのような管理手法がある?

プロジェクトマネジメントの管理手法は、CCPMだけではありません。

この章では、プロジェクトマネジメントの代表的な管理手法であるPMBOKについて解説します。
(PMBOK第六版時点における解説です。)

PMBOKとは「Project Management Body of Knowledge」の頭文字を取ったものであり、PMIというアメリカの非営利団体により生み出されました。

「可能な限り高品質で、可能な限り低コストで、可能な限り早い納期」を目標に、以下の5つのプロセスをベースにプロジェクトを実行します。

  1. 立ち上げ
  2. 計画
  3. 実行
  4. 監視・コントロール
  5. 終結

またプロジェクトマネジメントを行う上での必要な知識を、10個に分けて定義しているのがPMBOKの特徴です。

PMBOKは広く普及しているプロジェクトマネジメントの手法ですが、弊社では継続的な組織の成長に繋げるためにも、プロジェクトマネジメントの管理手法としてCCPMを用いています。

ビーイングコンサルティングが提供するプロジェクトマネジメントCCPM

CCPMとはTOCという「制約条件の理論」がベースとなった、プロジェクトの管理手法です。

TOCとは、制約というある特定の要素が全体のパフォーマンスを握っていると考え、制約に向けて徹底して働きかける経営手法です。

制約を改善した後は、さらに別の制約を発見し、組織を長期的な成長へと導きます。

TOCについての詳細は、「TOC(THEORY OF CONSTRAINTS:「制約条件の理論」)」の記事をご参照ください。

プロジェクトの慢性的な遅延、停滞など、組織が抱える問題に対し、弊社ではTOCをベースとしたプロジェクトマネジメント管理手法である、CCPMを用いて解決を図ります。

CCPMを導入されたマツダ株式会社では開発期間の50%の短縮、シャープ株式会社様ではわずか半年で30%の開発リードタイムの実現に成功。

成功事例は多数あり、大規模プロジェクトや複雑なプロジェクトを抱えるマネジメント層に、弊社ではCCPM導入をおすすめしております。

CCPM|計画フェーズでのプロジェクトマネジメントのプロセス

CCPM管理プロセスでは、主に計画フェーズと実行フェーズの2つにフェーズが分かれます。

CCPM管理のプロセスを知るために、順を追って見ていきましょう。

まずは計画フェーズのプロセスを解説していきます。

プロジェクトの構想

プロジェクトの計画段階で一番はじめに実行することは、プロジェクトの構想です。

プロジェクトの構想では、プロジェクトの課題や新たな挑戦について定義します

プロジェクトで何を達成すべきなのかという成功基準を、「ODSC」という考え方に基づいて作成します。

「ODSC」とは以下の略です。

  • Objectives (目的)
  • Deliverables (成果物)
  • Success Criteria(成功基準)

「ODSC」を設定することで、マネジメント層のみではなく、プロジェクトチームで共通意識を持つことが可能になります。

結果的に、プロジェクトの手戻りや停滞の防止となるのです。

プロジェクトネットワークの構築

前章で導き出したプロジェクトの構想をベースに、タスクの順序と相互関係、必要とするリソース、各タスクの所要時間を考慮しながら、プロジェクトネットワークを構築します。

プロジェクトネットワークのガイドラインは、以下の通りです。

  1. プロジェクトネットワークの作成するメンバーを選定する。
  2. 既存の固定観念や先入観に挑戦(検証)する。
  3. タスクやリソースを、全体を見て高い成果を出せるよう設定する。
  4. リソース、部品、プロセスなどの用語を統一する。
  5. 一度に1つだけの変数を扱う。

プロジェクトネットワーク構築には経験値が必要あり、難しい過程です。
ひとつひとつ、着実に進めていきましょう。

CCスケジューリング

プロジェクトネットワークで定義したタスクと所要時間をベースに、ガントチャートを作成します。

ガントチャート作成の際は、組織の休日も考慮しスケジュールを作りましょう。

またタスクにかかる所要時間の見積もりの際に、バッファ(タスクの安全余裕としての時間)が含まれているか、含まれていないかでスケジューリング方法が異なります。

組織の進め方に合ったスケジューリング方法を、選ぶようにしましょう。

プロジェクトネットワークと工程の最適化

計画フェーズの最後に、プロジェクトネットワークと工程の最適化を図ります。

プロジェクト期間と短縮のため、またリスク軽減のために欠かせない作業です。

タスクの所要時間やリソースの見直し、タスクの依存関係の見直しが工程の最適化においてのポイントとなります。

工程を最適化した後も、再検証を行うようにしましょう。

CCPM|実行フェーズでのプロジェクトマネジメントのプロセス

続いて、CCPMの実行フェーズのプロセスを見ていきましょう。

リソースの割り当て

バッファの消費状態やプロジェクトの進行を考慮に入れ、リソースを具体的に割り当ててきます。

例えばタスクがリソースより多い場合、優先度を考慮し割り当てを行います。

逆にリソースがタスクとり上回っている場合は、優先度を考慮しつつも、従業員の学習なども考慮することが可能でしょう。

状況によるリソースの適切な割り当てが、プロジェクト管理には必須です。

バッファマネジメント

リソースを投入した後は、バッファを管理しながらプロジェクトを管理していきましょう。

CCPMはバッファの消費率を色分けで表示し、危険度を可視化しています。

  • 緑=安全
  • 黄色=注意
  • 赤=危険

上記のように危険度が可視化されているため、CCPMではプロジェクトマネージャーは直感的に状況を把握しやすくなります。

例えばバッファの消費率が緑の場合、現場への介入は必要なく、そのまま経過を観察。

しかし黄色の場合は、突発事項などに備えて対策への準備を整える必要があります。

そして赤の場合、黄色の時点で練った対策を実行する必要性がでてきます。

以上のように、バッファの消費率に応じて適切に対応策を打つことで、プロジェクトの遅延や停滞を防ぐことが可能です。

結果的にリリース完了までの期間も、短縮できます。

まとめ:プロジェクトマネジメントのプロセスを理解し成功へ導く

今回の記事では、CCPMのプロジェクトマネジメントにおけるプロセスについて解説しました。

CCPMのプロセスは、主に「計画フェーズ」と「実行フェーズ」の2段階に分かれます。

計画フェーズでのプロセスの流れは、以下の通りです。

  1. プロジェクトの構想
  2. プロジェクトネットワークの構築
  3. CCスケジューリング
  4. プロジェクトネットワークと工程の最適化

そして、実行フェーズでのプロセスの流れです。

  1. リソースの割り当て
  2. バッファマネジメント

実行フェーズではバッファマネジメントの適切な実行により、プロジェクトの遅延や停滞を防ぎます。

CCPMは以上のプロセスを踏み、改善したら再度課題を見つけ、組織を長期的な成長へと導きます。

TOC/CCPMについて導入を検討する方は、下記から資料のダウンロードが可能です。

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