TOC導入をきっかけに「キャッシュフロー大幅改善」「リードタイム大幅短縮」「棚卸資産大幅削減」を達成した事例を紹介。そもそも、なぜTOCを導入する決断に至ったのか、また大きな組織で成功を収めるためには何が必要なのか、各過程を振り返りながら会社に起こった変化を追う。
改革の概要
対象事業部:ICTインフラサービスセンター 改革内容:ICTインフラサービスに関わる生産管理
【TOC導入の背景と導入の意思決定】 ・2015年度後半から東芝の経営指標が変更に。 –損益重視からキャッシュフロー経営重視へ ・経営指標変更と従来手法の限界に直面。 –キャッシュフローにフォーカスした改善が必要 –従来の改善手法では大きな成果は期待できない –従来の改善手法では成果が実感しにくい ・従来と異なる手法の導入を指示。 –TOC導入と外部知見(コンサルティング)の活用
【TOC導入の流れ】 ・2015年より、TOC採用を検討。 ・2015年11月~2016年4月:TOC有効性を実証するPJを実施、その効果を確認。 ・2016年6月~12月:適用範囲を拡大、より大きな成果を目標にしたPJを実施。
【TOC導入による成果】 ・短期間に目標以上の成果を達成。 –POCにおけるリードタイム短縮目標[20%短縮]→実績[40%短縮] –全体導入における棚卸資産削減目標[58%削減]→実績[68%削減] ・製品リードタイム(入荷~出荷)41%短縮。 ・短期間でTOC生産管理システムの構築と運用確立。 –SaaS Prolarisと既存システムの統合実現 –工程の見える化、TOCによる優先度制御 ・営業と生産のコミュニケーション改善。 –営業情報による生産計画の最適化