マツダ株式会社 パワートレイン開発本部様
自動車パワートレイン開発への CCPM導入事例
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マツダ社で開発・製造する自動車技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」のパワートレイン開発にCCPMを全面適用し、大成功を収めたマツダだが、改革の始まりは”草の根活動”がきっかけだった。マネジメントへの信頼がイノベーションを加速し、チームワークが最大化された過程を紹介する。
改革の概要
対象事業部:パワートレイン開発本部 改革内容:自動車パワートレイン開発におけるプロジェクト管理
【本事例スタート当初の会社状況】 2007年10月、企業変革や意識変革に取り組むも活性化/定着せず、解決策が見つからないまま低迷が長引いていた。パワートレイン開発本部の中ではマツダの将来を危惧し、マネジメントイノベーションの必要性を考える人々が増えてきていた。
【CCPM導入前の概要と状況】 パワートレイン開発本部は、自動車のパワートレインを開発しており、年々増加する車種や激しさを増す技術の高度化と複雑化に対応することで精一杯であった。組織の縦割りによって、部門間の連携やコミュニケーションが大幅に不足してしまい、開発プロジェクトの進捗状況は見えない状態だった。また、プロジェクトを管理するスキルが伝承されておらず、各マネジメントが四苦八苦していた。
【改革したポイント】 ・パワートレイン開発本部長の支援のもとでボトムアップの”草の根活動” ・パイロットプロジェクトでの”今まで経験したことのない成功” ・トップダウンによるSKYACTIV TECHNOLOGYプロジェクトへの全面適用
【マネジメント改革を経て起こった変化】 CCPMによるプロジェクト計画を納得するまで何度も何度も練り直し、大プロジェクトをどのように管理すべきかとことん議論して管理方法を構築し、実行段階で納期的に危険な状況がわかれば直ぐにマネジメントが対策を実行。日々のマネジメントの中で小さな成功体験を積み重ね、プロジェクトの大きな成功につながり、それがお互いの信頼を生み、SKYACTIV TECHNOLOGYという大きなイノベーションの実現を加速させる大きな原動力の一つになった。
【マネジメント改革後の展開】 パワートレイン開発本部の全プロジェクトにCCPMが適用され、他部門へも波及しつつあります。そのイノベーションを加速させたCCPMのマネジメントは、マツダの企業文化の一部になっている。イノベーションを加速させるマネジメントが、日々自然と行われている。