【追悼】エリヤフ・ゴールドラット博士没後4年の月日を経て

制約理論(TOC:Theory of Constraints)の生みの親であるエリヤフ・ゴールドラット博士が亡くなって4年という月日が経過しました。博士の死をここに偲び、その偉大な功績を改めて称えると共に、私たちは、その「巨人の肩の上に立ち」、TOCの理念に則ってより豊かな未来に貢献すべく、ここにその尊い使命を強く胸に刻みます。

博士が残されたTOCの基本精神である『4つの柱(4 pillars)』の意味を噛みしめ、偉大な師がこの世界に残してくれた素晴らしい基本精神と理念を常に顧みることで、時の流れの中で見失ってはならないものを確かめながら、関わる全ての人達とのWIN-WINを追求し、成長して参ります。

 

『4つの柱(4 Plillars)』

・ものごとはそもそもシンプルである <Inherent Simplicity>

Overcome perception of reality as complex.
現実が複雑なものであるという思い込みを克服すること。

・どんな対立も解消できる <Every Conflict Can Be Removed>

Don’t accept conflict as a given.
もともと存在している対立を(そのまま)受け入れてはいけない。

・人は善良である <People Are Good>

No blame, always WIN-WIN
People act, and do things for a good reason.
決して誰かをとがめず、いつもウィン-ウィンを追求する。
人々は(ビジネス活動において)、いつも然るべき(良い)理由のために行動している。

・決して“分かった”と言わない <Never Say “I KNOW”>

Every Situation can be substantially improved.
どのような状況でも飛躍的に改善できる。

 

私たちは、この4つの柱に基づき、「人間行動とパラダイムの変化」によって、企業が自律的に発展、成長し続けるためのエンジンを創り出すことを目指し、それを使命として進んでまいります。

以下は、ゴールドラット博士存命中、その側近として活躍し、現在はプログレッシブ・フロー社のCEO、プログレッシブ・ラボ社の会長として、グローバルに活躍し続けるヤニフ・ディヌール氏のコメント(意訳付)を、本人の許諾のもとにご紹介致します。

 


 

Yaniv Dinur
CEO at Progressive Flow Ltd. and Chairman at Progressive Labs Ltd.

ヤニフ・ディヌール
プログレッシブ・フロー社 CEO
プログレッシブ・ラボ社 会長

 

Standing on the shoulders of a giant
『巨人の肩の上に立って』

This month we are indicating four years without Dr. Goldratt, or as we all called him, Eli. Eli, the father of the Theory of constraint (TOC) has influenced so many. Sadly, his huge lost was not been marked as he deserve, and therefore, I’m writing this post for his memory of a great leader, a great person and the best teacher I ever had.

我々が親しみを込めてエリと呼んだゴールドラット博士が亡くなってから、今月で4年が経ちました。TOC(制約理論)の父として、彼は多くのことに影響を与えました。悲しいことに、彼という偉大な存在を失ったことが、それに値するほど取り上げられていません。ですから、彼が偉大なリーダーであり、素晴らしい人格者であり、またこれまで出会った中で最高の先生であったことを忘れないためにメッセージを残したいと思います。

TOC was developed over the years layer by layer; the concepts of flow where implemented on more and more fields, catches the attention of more and more people globally bringing more and more growth, stability and harmony to all kinds of companies all over the world.

TOCは、長年に渡って、一つひとつ発展を積み重ねてきました。益々多くの分野でフローの考え方が実践され、世界中でさらに多くの人々の注目を集め、あらゆる業種の企業に成長と安定、そして調和をもたらしました。

Eli Goldratt was an educator, author, scientist, philosopher, and business leader. But he was, first and foremost, a thinker who provoked others to think. Dr. Goldratt created and developed the Theory of Constraints that embodies a methodology to help organizations and individuals.

エリヤフ・ゴールドラットは教育者であり、著者であり、科学者であり、心理学者であり、そしてビジネスリーダーでした。しかし彼は誰よりも、他者に物事を考えさせる人でした。ゴールドラット博士は、組織と個人を支援する方法論を体系化した「制約理論」を創り出し、それを発展させました。

He is internationally renowned as a leader in the development of new management methodologies, whose work continues expanding worldwide through consultants, academics and educators, and is used by numerous multinational companies.

彼は、新しい経営手法を開発したリーダーとして世界的に知られており、彼が成し遂げた成果は、コンサルタント、学校、教育者そして多数の多国籍企業によって活用されており、今なお世界中に拡がりつづけています。

He introduced the TOC concepts in his best seller “The Goal”, a management manual written in the form of a novel. This book was followed by various works, notably including “It’s not luck”, “Critical chain”, “Necessary but not sufficient”, “The Choice”, and “Isn’t it obvious?”

彼は、小説の形式で書かれたマネジメントマニュアル『ザ・ゴール』というベストセラーの中で、TOCの概念を紹介しました。その後、よく知られた“It’s not luck(ザ・ゴール2)”、“Critical chain(クリティカル・チェーン)”、“Necessary but not sufficient(チェンジ・ザ・ルール)”、“The Choice(ザ・チョイス)” そして “Isn’t it obvious?(ザ・クリスタルボール)”を含む、彼のさまざまな著書が出版されました。

1947- Died 2011 (the text from Eli’s gravestone) – “I smile and start to count on my fingers: One, people are good. Two, every conflict can be removed. Three, every situation, no matter how complex it initially looks, is exceedingly simple. Four, every situation can be substantially improved; even the sky is not the limit. Five, every person can reach a full life. Six, there is always a win/win solution. Shall I continue to count?”

1947年-2011年没(エリの墓石に書かれた文言より)-「私は微笑み、指で数え始めながら、一つ、人はそもそも善良である。二つ、どんな対立でも解消できる。三つ、如何なる状況も、最初どんなに複雑に見えても、極めてシンプルである。四つ、どんな状況も限界なく飛躍的に改善できる、空さえ超えられるのだ。五つ、誰でも充実した人生を送ることができる。六つ、常にウィン-ウィンの解決策がある。もっと続けようか?」

Eli was my teacher and my friend. I had the privilege of been asked to lament Eli at his funeral. Few lines from my eulogy can explain what Eli was to me – “He was a philosopher and an inventor, and the extremely precious time we spent together exposed me to the ideas that were born that very moment, to new processes, new insights that one minute earlier we had no idea about their very existence.
He never stood in one place – always renewing, progressing, storming forwards and swept us to follow him. In his presence, the brain cogs were always on overtime, never resting, for he demanded of us, his disciples, to try and run with him at the speed of his thought – and so many times we failed…
Eli, I have been most privileged and honored, I received a wonderful gift – to be one of your closest students, and I will close with the last words of our last conversation, from only a few days ago – I told you, there are no words with which I can thank you, Eli, only actions! I will continue on your path”.

エリは私の師であり、友人でした。彼の葬儀では、光栄なことに追悼の意を述べさせていただきました。私が彼に送った賛辞の中の数行から、彼が私にとってどんな存在だったのかお分かりになるでしょう。-「彼は哲学者であり、発明家でした。そして、私たちが共に過ごした大変貴重な時間が、まさにその瞬間、ほんの1分前までその存在すら知り得なかったような新しいプロセス、新しい知見についてのアイデアに私を導いてくれました。

決して彼は同じところに留まることなく、常に刷新し、進歩し、前に突き進んでいましたから、我々はやっとの思いで彼を追いかけるしかありませんでした。彼が私たち(弟子)に対して、彼と同じスピードで一緒に考え続けろと要求するのに応えようと、彼の前では、脳の歯車がいつも回り続け、決して休まることはありませんでした。そして大概、私たちは彼が言うように巧くはできませんでした。

エリ、私は最も光栄で名誉ある人間です。私は、貴方に最も近い弟子になれたという素晴らしい贈り物を受け取りました。そして、貴方が亡くなるほんの数日前、私たちが交わした最後の言葉で締めくくりたいと思います。『私は貴方になんとお礼を言えばよいのか分からない。エリ、行動あるのみです。私は貴方のあとを追い続けます。』」

And four years later, after establishing Progressive Flow, and Progressive Labs, and so many additional plans for the future to make TOC the main way, me as many of the TOC community are really fulfilling this promise.

4年が経ち、私はプログレッシブ・フロー社とプログレッシブ・ラボ社を設立し、これから更にTOCを広める為の多くのプランを考えています。私、そして多くのTOCコミュニティの仲間たちが必ずこの約束を果たします。

Facebooktwittergoogle_plus
Posted in 未分類.