IoTブームに考えるテクノロジーの6つの質問 その2

 前回のブログで、IoT(Internet of Things)のような新しいテクノロジーの本質を捉えるため、TOCの「テクノロジーの6つの質問」をご紹介し、1つ目の質問について考えました。

1. そのテクノロジーの真のパワーとは何か?
2. そのテクノロジーを用いると、どのような限界が取り除かれるのか?
3. これまでの限界に対応していた古いルールとは何か?
4. どのような新しいルールを用いればいいのか?
5. ルールの変化に合わせて、そのテクノロジーにどのような変化が求められるのか?
6. いかに変化を起こすのか?

 今回も、大型機械の交換部品にセンサーを取り付け、破損する前に交換するテクノロジーを例に考えてみましょう。

 どんな最先端のテクノロジーでも、何らかのメリットがなければ世の中に受け入れられないわけですが、そもそもメリットとはどのようなもので、どのような時に得られるものなのでしょうか?

 TOCでは、“限界”が取り除かれる(少なくとも減少する)時のみ、そのテクノロジーによってメリットがもたらされると考えます。

 2つ目の質問の「このテクノロジーを用いると、どのような限界が取り除かれるか?」は、この考え方に基づいたものです。

 1つ目の質問からは、IoTの真のパワーは「モノと瞬時に双方向でコミュニケートできる能力である」いう考えが導かれましたが、この2つ目の質問から、取り除かれる“限界”は、例えば「“点検”を行うまでメンテナンスの要否が分からない中で、在庫量、メンテナンス時期、生産タイミングなどを決めざるを得ない」などと導かれます。

 ここまででテクノロジーの真のパワーと取り除かれる“限界”を通して、そのメリットが分かりました。しかし、実際にメリットを得るには、さらに仕事のやり方を左右する“ルール”を見直す必要があります。

 ここで3つ目の質問、「これまでの限界に対応していた古いルールは何か?」が問われます。
 古いルールは、従来の“限界”そのものは変えられない前提で、それに上手く対処することを目的に作られたものと言えます。

 例えば、
・スケジュールに沿ってメンテナンス専門要員を現地に派遣する
・定期点検する
・所定の耐用時間/距離/回数に達したら交換する
・交換部品を早め早めに製造する
・現地に近い場所に多くの在庫をストックする など

 しかし、新しいテクノロジーにより従来の“限界”が取り除かれるということは、古いルールは、もはや必要がありません。
 よって4つ目の質問、「どのような新しいルールを用いれば良いのでしょうか?」が問われます。

 古いルールをもとに考えてみましょう。
・状況に応じて、メンテナンス専門要員を現地に派遣する
・機械を稼働させたまま常に遠隔でモニターする
・部品の状態に応じて適宜交換する
・部品の状況に合わせて、可能な限り直前に製造する
・現地に近い場所に多くの在庫をストックしない など

 これで新しいルールも分かりました。

 2つの質問を残すところとなりましたが、少し長くなりましたので、この続きは次回に持ち越したいと思います。

シニア・コンサルタント
工藤 崇

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