問題解決について考えるときに浮かぶアインシュタインの言葉

我々の直面する重要な問題は、それを作った時と同じ考えのレベルで解決することはできない。

The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.

-アルバート・アインシュタイン-

 

「うちの組織には問題が溢れ返っているが、解決策を実行してもなかなかうまくいかない」

コンサルティングの過程でこのような言葉をよく聞きますが、いつも頭に浮かぶのは、冒頭に書いた、かの有名なアインシュタインの言葉です。

ある時点の環境ではあるマネジメントがベストであり、良い結果を生んでいたかもしれません。しかし時代とともに環境が変化し、それがベストでなくなるタイミングが必ず来ます。その時に環境とマネジメントのズレが問題となって発生します。問題に直面した際にそのマネジメントを継続してきた思考のままでは、問題は解決できません。

簡単で身近な例を上げると、健康診断の結果で思ったより体重が増えてしまったと仮定します。
若い頃は運動する機会もあり、基礎代謝も高く、どんなに食べても体重は変化せず、少し食事を控えて運動すれば簡単に体重が落ちていたが、年齢を重ねると運動する機会も減り、基礎代謝も低くなったのに摂取カロリーを変えずにいると当然体重は増えていきます。
若いころのパラダイムで同じ生活を送っていると、解決するばかりか体重が膨れ上がっていきます。

この状況は、以下のような環境の変化がすでに起きているのに、以前と変わらない考え方で組織をマネジメントしてしまっているのと同じです。

・技術開発の進歩が速くなった
・組織の人数が増え組織構造が変わってきた
・昔と比べて1案件あたりの仕事量が増えた
・国内外の競合他社が急成長している
・為替の影響が大きくなった
・流通スピードが劇的に早くなった
・エンドユーザーの嗜好が細分化した

「環境が変化しているので柔軟に考え方を変えましょう!」などと安易に申し上げるもりはありません。考え方を変えること、以前の考えのレベルを超えた解決策を見つけること、そうさせることは極めて難しい課題です。私も何度も経験しています。しかし不可能ではありません。私はそう信じていますし、そのためのツールもあります。

その一つが、TOCの思考プロセスにある「対立解消図」です。

対立解消図はまず「問題」を「対立」として捉えます。そしてその対立の背景にあるニーズ、双方に共通の目的を捉えることで、これまでとは違う考えのレベルでの「問題」の構図を明らかにします。そしてさらに根底にある、今は「常識」として見えなくなっているような誤った思い込みまであぶり出すことで、妥協などとは違う根本解決へと導いてくれます。

「対立解消図」をどうやって使うのか、それについては次回ご紹介します。

コンサルタント
西郷 智史

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